山田錦
酒造りに欠かせないのが「お米」です。
若竹屋が使っているお米は酒造りにもっとも適している山田錦。
育てるのが難しく、非常に手間がかかり作りにくいお米でもあります。
納得のいく酒を作るため、生産農家の方々と共に山田錦の栽培に取り組んできました。
よいお米には、生産農家の方々の努力と愛情も込められています。
水縄の水
お酒の質を左右するのが「水」です。
若竹屋が特にこだわって使用しているのが耳納(みのう)連山と同じ音を持つ水縄(みのう)水系の水です。耳納連山に濾過された水は良質のミネラル分が豊富で、常にゆたかな水量を保ち、酒造りに向いた性質を備えています。まさに耳納連山が生み出した奇跡の水。この水が、若竹屋の酒造りを支えています。
若竹屋は先祖より
受継ぎし商いにあらず、
子孫より預かりしものなり
代々受け継がれている家訓のひとつに
「若竹屋は先祖より受継ぎし商いにあらず、子孫より預かりしものなり」とあります。
技術やお客さまは保守的に受け継いでいるものではなく、
常にお客さまのご要望に応え革新すべきものである。
そして、水やお米は先祖から受け継いだものではなく、
子孫より預かっているものであり、
還さなければならないという意味です。
子孫へ還すために、今の田主丸の自然を守ることも
私たちに課せられている使命のひとつです。
そして、伝統になる。
手づくりへのこだわり
かつての酒造りの仕込み作業は重労働でした。
産業が近代化され徐々に機械化していくなか、若竹屋は今でも手で行った方が良い工程は手作業で行っています。蒸米をほぐす手、麹に触れる指、酵母が奏でる音を聴く耳、新酒を利く舌、手作業で行うことにより機械よりも精度が高かったり、お酒の状態がよく分かるからこそ、質の高い日本酒を造り続けることができます。
革新し続けることで伝統になる
若竹屋は革新し続けています。
革新とは時代のニーズに柔軟に対応すること。
「守るべきところ以外はすべて変える」ことが大切だと考えています。
革新し続けたからこそ、どの時代のお客様にも愛されるお酒を造ることができ、革新の結果生み出された酒造りは、伝統となります。