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2021.1.25

若竹屋 純米・坐×絶品つまみ(小石原・髙取焼宗家)

福岡県東峰村小石原にある「髙取焼宗家」でを飲んできました。
つまみは、先日作った「牡蠣のオイル漬けあま酒味噌漬け豆腐あま酒べったら漬け」です。そもそも日本酒の絶品つまみとして仕込んだものなので、合わないわけがアリマセン!(笑)。これらツマミの作り方などはリンクから飛んで頂くとして、今回は「髙取焼宗家」さんの事を書きたいと思います。東峰村は福岡県の中南部に位置する村で、民陶・小石原焼の産地として知られています。若竹屋のある田主丸から30km、車で40分ほどの距離です。

髙取焼は「遠州七窯」のひとつとして茶の世界で知らない人はいません。
小堀遠州は古田織部を師とする江戸期の茶人であり、徳川将軍家の茶道指南役を務め「きれいさび」と称される遠州流茶道の祖です。彼が愛した窯元は「遠州七窯」と呼ばれ、髙取焼はその筆頭に数えられています。髙取焼は初代福岡城主・黒田長政(黒田官兵衛の嫡男)より黒田藩の御用窯を賜り、以来一子相伝による作陶を400年以上続けています。

豊臣秀吉が朝鮮半島への進出を目論んだ「文禄・慶長の役」は「焼き物戦争」とも呼ばれ、朝鮮国から数多くの陶工たちが日本に連れてこられましたが、その中の一人が髙取焼の初代・八山です。初代・八山が窯を開いたのが1600年。「髙取焼宗家」の現窯元・髙取八山さんはその直系、13代目にあたります。ところで、この髙取焼が初めて文献に出てくるのが「筑前国続風土記」(1703年)です。これは福岡藩の儒学者・貝原益軒(1630~1714)が著したもので、益軒が福岡藩領内をくまなく歩いて書き上げた地誌です。

実はこの「筑前国続風土記」では「博多練酒」も記されており、「其色練絹の如く成故に練酒と称す」とあります。若竹屋が復活再現した「博多練酒」は「文禄・慶長の役」の際にも大いに飲まれその名を全国に知らしめました。そんな所にもご縁を感じたので、この日は「博多練酒」を手土産として持参しました。

さて、「若竹屋伝兵衛のYouTubeチャンネル」は、「自然のなかで酒を楽しむ動画」をテーマにしているので、サブタイトルを「ROCK&SAKE」にしています。この日も元々はクライミングに行くつもりだったのですが、あいにくの雨で行けませんでした。いったい何時になったらROCKでSAKEが飲めるんでしょう?(笑)。そんなわけで、髙取焼宗家にいきなりお邪魔したのですが、奥様が快くご対応して下さいました。

「あのう、髙取焼宗家の器に僕が作ったツマミを盛り付けて、若竹屋の酒を飲みたいのですが…」という、いきなりの無茶振りをにこやかに了承して下さった七絵さん、本当にありがとうございました。さらに「こんな素敵な器に僕がヘタな盛り付けすると台無しになりそうなんですけど…」と、盛り付けまでお願いするという厚かましさ。たまたまいらした後継者の春慶さんご家族も巻き込んで、朝っぱらからご迷惑をおかけしました~。

春慶さんは14代目にあたるそうで「いやあ、僕も若竹屋の14代目なんですよ~」と勝手に親近感を持ってしまい(笑)、一緒にお酒を飲みながら「14代目ならではの悩み」みたいな話で盛り上がりました。奥にある唐臼(からうす:陶土を搗き砕く仕掛け)や水簸(すいひ:粘土の精製)の様子、登り窯などを見学させて頂いた様子とともに、春慶さんとの話も後日アップしたいなあと思っています(いつになるか分かりませんがww)。

民陶の里・小石原は魅力的なところでした。
モノづくりとしても、また伝統産業や観光産業としての一面も、僕らの酒造りにとっても学びの多い刺激的な一日となりました。小石原にしばらく通ってみようかなあ、と思っています。

 

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